メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬
缶コーヒーのCMに出ているトミー・リー・ジョーンズが監督した昨年公開の映画。
驚いたのはザ・バンドのレヴォン・ヘルムが出演していること。
最初のクレジットを見たとき、まさかと思ったが、調べてみると、彼は映画俳優もやっているらしい。
役柄は人里離れた一軒家に置き去りにされた盲目の老人(らしい)。
というのも、彼がレヴォン・ヘルムだと確信が持てなかった。
ヒゲもなくて、ほんとうに年老いていたから。
最後に「お願いがある、俺を撃ち殺してくれ」というのセリフは、この作品の強いスパイスになっていて、あるとないとでは、大違いという、そんな重要な脇役だった。
内容は戦争帰還兵のPTSDを間接的に想起させるもの。
一見、復讐の旅として始まるメキシコ越境が、結局はメキシコ人を射殺した男の救済の旅であったというような、かなり濃い作品でした。
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