忘れ物
年末のあわただしいとき、タクシーにバッグの忘れ物をした。
運転免許証、クレジットカードなども入った財布、ケータイなどがなくなり青くなった。
しかも、行き先が分からないというので、発車しないまま降りたタクシーの中への忘れ物で、夜中ということもあり、まず出てこないだろうと思った。
カード、ケータイを止めて、タクシーの忘れ物センターに電話したが通じない。そのうち夜が明けていた。
ところが夜になって、都内の警察署から電話があり、届いているという。しかも、対応がきわめて丁寧。
日曜日の夜にもかかわらず、当直なので、取りに来ていいという。
到着すると、ただ住所と名前を書いただけで、あっけなくすぐに戻ってきた。
そのあいだ、「どうぞおかけください」と椅子をすすめられたり。
ずいぶん対応がいいなあ、と思っていたら、バッグのなかに届いたばかりの手紙を入れていたことを思い出した。
知り合いは「これが原因だ」という。
日本記者クラブからの私宛の講演依頼状。
私に丁寧だったのではなく、日本記者クラブという名前に配慮したのか。
多くの記者のまえで警察批判されてはかなわないということか。
ジャーナリズムも権力だなあ、と実感したしだい。
それにしても、タクシーの運転手さん、ありがとうございました。
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