趣味として世界経済
昔から崩壊系の世界経済関連本(あすにも経済恐慌が起こりドラスティックに世界が変化するというような)が好きで、たいてい読んでいた。
まあ、趣味のような物だけど、「無法バブルマネー終わりの始まり」の松藤民輔と、「ドル覇権の崩壊」の副島隆彦が最近、とみに元気。
というか、去年の著作で今年のこの経済混乱を的中させたからなのだが。
ふたりの現状認識はドル基軸通貨体制の崩壊が始まったということで共通している。
兌換通貨として金とリンクしていたドルの信用が40年前に解体。
これは当時も世界経済の根底的動揺として語られたが、ドルは金の代わりに石油とむすびついて延命した。
が、それもとうとう終わりに来ているということだが、まあ、この見立ては正しいのだろう。
その先、松藤は自分のビジネスである金投資が財保全の活路と主張し、副島もそれと同調してる。
ただ分かれるのが、中国への評価。副島は中国は買いだとし、松藤は中国バブルの崩壊は近く、大規模だと予想する。
中国経済はやばいと思うんだけどなあ、私は。
どっちにしても財のない私には、その主張を吟味するのは趣味の域を出ませんが。
このふたり、どちらも福岡出身だとか。
崩壊待望系が多い土地柄か。
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