地名オタクの運転手
忘れ物をしてから、タクシーに乗ると妙に落ち着かない。
知らないうちにバッグを手元に引き寄せたり、なかのケータイや財布がシートに落ちてないか確かめたり。
先日の運転手は地名オタクらしく、「松見坂という地名の、そもそもの由来はですねえ」と始まって、一時間しゃべり通しだった。
オフには古地図をもって歩き回っているとか。
相づちを打ちつつ、こちらは時々バッグのことも気になり、ひどく疲れた。
おまけにごまんと聞いた地名の由来もまったく頭に残っていない。
考えてみれば、常に走り回っているタクシーの運転手が地名オタクというのは理にかなっているか。
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