殻付きカキ
久しぶりに殻付きカキを食べた。
厚岸産から広島まで、国産の肉厚の見栄えのいいものが皿にのって出てきた。
小売店の店先から殻付きカキが姿を消して2年。
自分でナイフを入れて食すということができなくなった。
だからオイスターバーにいくしかない。
が、この久しぶりのカキ、風味がまるでない。
産地ごとの違いもほとんど感じられない。
想像するに、ノロウイルス騒動で、カキをとりだし水道の流水で十分消毒し、さらに丹念に洗った蛎殻にもどして出しているのではないかということ。
これではレモンやソースの味だけで、生牡蠣の風味はなくなる。
とうとう日本から生牡蠣がなくなった。
« 執筆のフリ | トップページ | 「思索の時代」 (2008.4.18)※このエッセイは西日本新聞「本の森」発表の記事に大幅な加筆改稿したものです。 »
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