9分15秒±15秒
「視点・論点」は収録だが、編集は基本的にしないらしく、ほとんどライブとおなじ緊張がある。
というより、一人で9分15秒±15秒しゃべり続けるのだから、受け答えのある生番組よりずっとしんどい。
終わるとすぐに調整室というのか、なんというのか、プロデューサーやディレクターが入っている部屋で収録された画像をモニターで見る。
いわばそれが書籍でいう著者校段階。
といっても訂正を入れたことはない。
ゲラのように赤入れして、あとはよろしくというわけにはいかないので、よほど内容に問題を含む場合以外は、そのままにしなければスタッフの人たちが大変だ。
また一から撮り直しではね。
だから、あっ、あそこ、目が泳いでいる、あっ、言葉をかんだくらいは、そのまま。
その部屋にあるモニターは全部で三台、いやもっとあったか。
全部に自分の顔が映し出されている。
それを局の人たちと一緒に眺めながら、同時にメークを落としてもらう、あの時間は、なんとも、奇妙で、こっぱずかしい。
« 宝田明さん | トップページ | 「親を殺した子供たち」 (2008.7.28) WEB限定掲載 »
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