クウキに支配される日常
北京オリンピックは、チューインガムの銀紙のようなバロック的画像イベントでしたが、それは20世紀的な何かの終焉を象徴しているようでもあります。
そして、金融資本主義というカジノでフル回転してきたルーレットも、あまりにスピードをだしすぎたため軸が折れて、まるでUFOのように闇に跳び去っていきました。
居残ったプレイヤーは途方に暮れています。
そんなジョーキョーに「それみたことか、ざまあみろ」という声がきこえます。
考えてみればしごくまっとうなこの心情もまた、牢獄のような個室で煙にまかれてしまいました。
無念です。
まもなく書店にお目見えする拙著(新書)の第2章は「クウキに支配される日常」です。
クウキ読み帝国の理不尽、窮屈、不自由、ばかばかしさを、ナイフでえぐり取ろうとしました。
うまくいった、と思うのですが・・・。
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