読書感想
たまにHP経由で拙著への感想が届きます。
以下の文書はその一つ。
アドレスが明記されていなかったので、
お返事のつもりで掲載します。
どうもありがとうございました。
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「暴走老人!」ともども、興味深く拝読しました(「検索バカ」の方は図書館で借りてしまったので、印税にご協力できずスミマセン)。目の前で起こっていることの観察と巧みなインタビュー、ニュースの渉猟に、深い黙考を加えるだけで、特別な調査とか統計を使わずとも、こんなにも人を納得させる論陣が張れるということを知ったのは、大収穫でした。
外国における日本人会でのエピソードが特に笑えました。親友がシアトルで働いているのですが、夫婦ともども地元の市民との交際に忙しくって、日本人会なんかに世話になる気は毛頭ないらしく、「クウキ読む必要性」を全く感じていないようです。やっぱり「ヒマ」かどうかがカギなんですね。彼らはかの地の日本人コミュニティから干されても一向に気にとめないでしょう。わたしも自分のKY力には自信がありまして、「いいヒトだね」「どこが?」を平気でやってのけ、場の雰囲気を壊して疎まれています。これはこれで問題なんでしょうが。結局のところ村八分にされても(これを「ハブられる」というのだそうです)、他に行くとこがありさえすればこれと同じで、クウキ読まなくても何の痛痒も感じない生活が送れるはずです。あとはそういう「行くとこ」を持っているかどうかではないでしょうか。
わたしはタクシーに乗務していまして、この世界ではまだまだ業務上のやり取り以外の私的な会話、世間話が「望まれている」と強く感じます。お客さんの方から口火を切ってくれるだけでホッとします。あの狭い空間で20分も30分もシーンと運転してるなんて、乗客も我々も苦しくて仕方ありません。なにしろ車内のトラブルの90%は、元をただせば乗務員が黙っていることに起因しているくらいですから。
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