メジャーリーグと涙点
TV観戦では試合よりも観客席がおもしろいことがある。
レッドソックスホームのフェンウエイパークでは、スティーブン・キングがときどき映し出されていた。
一昨年までは。去年は見なかったが体調でも悪いのか。
NHKのアナウンサーも解説者も顔を知らないらしく、頻繁に映し出されるキングを「熱狂的なファンのおじさんもいます」と、ぼけておりました。
バックネット裏の席はいつもおなじみの顔が並んでいる。
PBSニュースキャスター、ジム・レーラー似の男性(よく見るとそれほど似ていない)は主審の左後方に陣取り、絶対に欠席がない。
たいていブルー系のシャツである。
その右後方の男性は、なぜかいつも大きなヘッドフォンを付けている。
ラジオ同時観戦か。
映画『FEVER PITCH』(ドリュー・バリモア主演で邦題はたしか「二番目のキッス」というよくわからないもの。
本来なら「熱投」である)は、熱狂的なレッドソックスファンが主人公。
そこではバックネット裏の席が父親から譲られたものとして描かれていた。
どうやら、フェンウエイパークのシート権は代々受け継がれるものらしい。
しかも、あまりに貴重なので、だれも手放さないという。
高値でオークションされたりするのだろうか。
ヤンキースタジアムが最高価格シート25万円(最近値を下げたらしいが)。
フェンウエイパークはいくら?
涙が止まらない。
昨年から眼科で見てもらっていて、目にある涙点といういわば配水管(鼻孔につながり涙は鼻水になる)がつまり気味なのだ。
そこで目からこぼれてしまうというしだい。
最近では、大学病院の一部で涙管チューブを挿入し広げる手術をやっている。
それで排水をスムーズにする。
でも、「この程度では必要ないでしょう」と医師。
これまで、この手の症状はずっと放っておかれたもの。
病気ではないという診断だった。
涙がこぼれたらふけばいいのだ。
目にとって特に悪いことが起こるわけではない。
で、様子を見ることに。先延ばしの解決である。
« 「腐敗しゆく言葉」 (2009.5.15) WEB限定掲載、書き下ろし | トップページ | マスク »
「DIARY」カテゴリの記事
- バリ・インターナショナル・メディカル・センター(2012.02.21)
- ガス・ヴァン・サント『永遠の僕たち』(2012.01.17)
- 骨の記憶・後記(1)(2011.07.10)
- 骨の記憶・創作記録(8)(2011.07.04)
- 骨の記憶・創作記録(7)(2011.07.02)