ジョリュウサッカ
髪をカットにいった。
シャンプー台で洗髪中、店内音楽にまじって甲高い声が飛びこんできた。
「長編というのは・・・」
ヘアサロンっぽくない話題だなあ、と耳をそばだてる。
「中編はだいたい40~50枚・・・」
そのとおりだなあ、文芸編集者?
でも、平日の昼間だから、それはないだろうなあ。
「カメラの人が・・・このへんはいいロケーションがあると・・・インタビューのとき」
うん? 作家だあ、きっと。
シャンプー終わって案内されたのはその声の主の隣。
甲高い声は女性だったからだと気づいた。
でも、目が合わないようにして、手渡された「ブルータス・本の特集号」の活字をひたすら追う。
その人、終わったらしく、席を立ちエントランスの方へ。
声の調子は自信たっぷりのジョリュウサッカ、たぶん、それとも私のサッカク?
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