エスプレッソのダブルとは
ジョルジュ・シムノン原作の映画『倫敦から来た男』(晩秋公開予定)を見た。
モノクロームでスタイリッシュ、シムノンがハンガリーの監督、タル・ベーラの手になると、カフカに化学変化したかのよう。
その足で、近くのホテルで某出版社の編集の人と打ち合わせ。
ラウンジで「エスプレッソのダブル」を注文したら、普通のコーヒーがきた。
でも、ウエイトレスは「エスプレッソのダブルですね」といいながらセット。
飲んでみると、かすかに香ばしい深入りの味が。
ということは、どうもそのホテルのラウンジでは「エスプレッソのダブル」とは、エスプレッソを水で薄めて倍にするということらしいのだ。
ぼくはエスプレッソ二杯分を一つのカップでという意味だったが。
これはミスだ、そんなことも知らないのか! と思ったが、よく考えると、体のために薄いエスプレッソを注文する人も多くて、実はこういうオーダーもあるのかもしれないと思い直した。
健康志向の強いロンドンとかニューヨークでは案外あたりまえだったりして。
そういうことを頭で考えながら打ち合わせすることがよくある。
ちょっと疲れる。
« 子どもの将来は『寝室』で決まる | トップページ | 百名山 »
「DIARY」カテゴリの記事
- バリ・インターナショナル・メディカル・センター(2012.02.21)
- ガス・ヴァン・サント『永遠の僕たち』(2012.01.17)
- 骨の記憶・後記(1)(2011.07.10)
- 骨の記憶・創作記録(8)(2011.07.04)
- 骨の記憶・創作記録(7)(2011.07.02)