人類学者と少女
A・シュルマン著「人類学者と少女」という小説を読み始めた。
岩波現代選書で30年ばかり前に出版されたもの。
ナチ党員の人類学者とユダヤ人少女の物語。
といっても実話だという。
少女はのちにヨーロッパで有名な歌手になり、日本でも公演した。
人類学について調べていたらたまたま見つけた本。
主に骨格的な分類でセム族かどうか判断しようという無理なことを当時のナチス人類学はやっていたらしい。
発売当時どの程度話題になったのかわからないが、なかなか面白い本だ。
驚いたのは定価が1700円。
三十年たって、本が値を下げているということ。
映画も演劇もコンサートもずいぶん高くなったのに。
« 春樹とM・ジャクソン | トップページ | 550円 »
「DIARY」カテゴリの記事
- バリ・インターナショナル・メディカル・センター(2012.02.21)
- ガス・ヴァン・サント『永遠の僕たち』(2012.01.17)
- 骨の記憶・後記(1)(2011.07.10)
- 骨の記憶・創作記録(8)(2011.07.04)
- 骨の記憶・創作記録(7)(2011.07.02)