金属の栞
1974年発行の松本清張「皿倉学説」を小説の資料として取りよせた。
もう絶版なので、古書店から、となった。
箱入りの全集の第38巻だ。
すごい。
いったい全部で何巻だったのだろうか。
栞がちぎれていたが、それ以外はきれいなものだ。
やはり箱入りの威力というか、紙質がいいのだろう。
栞のかわりに、このステンレスの差しこみ栞が入っていた。
というか、前の持ち主が残していったものだろう。
有名百貨店の名が刻印されている。
ものからいって、発行当時に差しこまれたものではないだろう。
当時はこんな薄い鋼板は高価で栞などにはできなかったはず。
いろいろなことを想像させる古本だった。
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