ガス・ヴァン・サント
ガス・ヴァン・サント「ジェリー」をBSでやっていて、
見てしまう。
内容は分かっているのに、また見てしまうという映画。
撮影が凄い。
砂漠のシーンなどは途中、ベルトリッチの「シェリタリング・スカイ」におけるヴィットリオ・ストラーロそのものだし、ラスト近くのサイケデリックな処置を
施した砂漠シーンは「2001年宇宙の旅」だし、ラストのシーンはジャック・カーディフ撮影の「失われたものの伝説」でした。
アラブのラクダの隊商がハイウエイの車にかわっているだけ。
「ジェリー」の撮影監督はハリス・サビデスという人らしいが、よく知らないひと。
ジャック・カーディフが「あの胸にもう一度」を監督したように、ゆくゆくはそうなるのか。
ちなみに「ジェリー」は実話がもとらしい。
ブッシュのある平地にちょっとした散歩のつもりが、砂漠に迷いこむ、ひとりが死ぬという事件、アメリカはやはり広い。
片方を殺して生還したようにも見えるが、真相はどうだったのか。
事件報道はさすが、調べられないが。
コロンバイン高校乱射事件をもとにした「エレファント」もいいが、ガス・ヴァン・サントはやはり凄い。
いつもトーンが渇いた感覚だから、特に砂漠はぴったりだったなあ。
« 疑問なコラム | トップページ | ラジオ出演・コラム掲載 (2010.3.31) »
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