骨の記憶・創作記録(5)
人骨に独特のかすかな臭いがあるような気がする。そう感じるのは、きっと私だけかもしれない。視線の確度が微妙にずれて置かれている標本棚は、生前の人物の気配がする。
以下は「骨の記憶」の内容紹介です。
第1部 小説「空に舞う君へ」
2000年カミサマのプラスチック、2020年冬空のホームタウン 1988年遺体はジャスミンの香り……など、過去から近未来の出来事が、やがて一つの悲劇へと結実していく。
第2部 ノンフィクション「骨格標本になった人類学者」
其の1・化石、其の2・足跡、其の3・解剖、其の4・標本と、取材を通して明らかになっていく恐るべき事実。日本にはみずから骨格標本になった信念の人類学者がいた!
巻末 ミニ写真集「語りだす骨たち」
取材で出会った人骨、動物骨格標本など12点を収める。
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